介護サービス利用の流れ
介護サービスご利用のステップとポイント
① 相談・情報収集
市区町村役場の「高齢者福祉課」「介護保険課」窓口や、地域包括支援センターで直接相談・電話相談をすることができます。
② 要介護認定の申請
お住まいの市区町村の窓口で要介護認定(要支援認定を含みます。)の申請をしましょう。この申請は介護サービスを受ける上で必須となっています。
③ 訪問認定調査・主治医意見書提出
申請後は市区町村の職員などから訪問を受け、聞き取り調査が行われます。
この調査結果とかかりつけのお医者さんが作成する主治医意見書を基に要介護が決まります。
④ 認定結果の通知
申請の30日以内に認定の結果が郵送され、要介護度に応じたサービスを受けることができるようになります。
ポイント:認定は要支援1・2から要介護1~5までの7段階及び非該当に分けられます。
⑤ ケアプランの作成
介護サービスを利用する場合は、介護サービス計画書(ケアプラン)の作成が必要となります。ケアプラン作成は、要介護度によって依頼先が異なります。
- 「要介護度1~5」:居宅介護支援事業者(ケアプラン作成事業者)
- 「要支援1~2」:地域包括支援センター
⑥ 介護サービスの利用開始
介護サービス計画に基づいて自宅での訪問介護や通所施設の利用などが始まります。
介護保険制度について
介護保険制度とは高齢者の自立を支援するために設けられた公的保険制度で、高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みです。
40歳以上のすべての国民が保険料を支払い、介護が必要となった際にサービスを受けることができます。
対象
- 65歳以上:原則、要介護認定を受ければ介護サービスの対象となります。
- 40~64歳:特定疾病(認知症、脳血管疾患など)が原因で介護が必要になった場合に限られます。
受けられるサービスの種類
訪問介護、通所介護、ショートステイ、施設入所など、さまざまなサービスが利用可能です。要介護度に応じて提供されるサービスが異なります。
自己負担額
原則として1~3割の自己負担額でサービスを受けることができます。(所得によって負担額は異なります。所得の低い方や、1ヶ月の利用料が高額になった方については、別に負担の軽減措置が設けられています。)
介護施設の選び方
介護施設の選択は、利用者本人の希望や介護度、家族の支援体制により大きく異なります。以下のポイントを参考に、ご自身にあった施設を検討しましょう。
① サービス内容と特徴
訪問型・通所型・入所型など、施設ごとに提供されるサービスが異なります。
② 要介護度との適合性
特別養護老人ホームは要介護度3以上が対象になるなど、施設によって入所要件があったり、施設によって適合する要介護度が分かれていたりします。
③ 立地・通いやすさ
ご家族の通いやすさ、医療機関との連携状況も重要なポイントです。
④ レクリエーションと生活支援
アクティビティやリハビリが充実しているかも重要なポイントです。
日々の生活を充実させ、生きがいを持てるようにするために、興味やニーズに合った活動が提供されているかを確認しましょう。